アットホームは、SUUMOやHOME’Sに並ぶ3大不動産ポータルサイトの一つです。
不動産の賃貸や売物件の情報を掲載するポータルサイトとして有名ですが、実は不動産一括査定サービスも展開しています。
不動産売却を検討している方の中には、「アットホームの不動産一括査定って実際どうなんだろう?」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、アットホームの不動産一括査定サイトの特徴、強み・弱み、口コミ・評判などを徹底的に調査して解説していきます。
調査して分かったアットホームの特徴は下記の通りです。
アットホームの特徴
- 同時依頼会社数が驚異の20社以上
- 提携会社数が充実の2,031社
- 初心者でもわかりやすい、不動産売却のお役立ち情報が満載
- 対応物件が少なめ
- ウェブサイトが使いづらく、情報が不十分
それぞれ詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
アットホームとは
アットホームはアットホーム株式会社が運営する不動産のポータルサイトです。
アットホームでは、不動産一括査定のサービスも展開されています。
対応エリア | 全国 |
---|---|
対応対応物件種別 | マンション 一戸建て 土地 1棟マンション・アパート |
サービス開始年月 | 2009年 |
実績 | 非公表 |
提携会社数 | 2,031社 |
同時依頼数 | 20社以上 |
机上査定 | 対応 |
備考欄・要望 | 可能 |
運営会社 | アットホーム株式会社 |
アットホーム株式会社は言わずと知れた有名企業であり、多くの人がテレビCMなどでご存じなのではないでしょうか。
一括査定サイトはIT企業が運営していることが多く、ここまでの大手の会社が運営しているのはかなり珍しいと言えます。
安心感があり、非常に利用しやすいですね。
他の不動産一括査定サイトとの比較
アットホームと他の大手不動産一括査定サイトの特徴を比較すると以下の通りです。
サイト名 | 実績 | 対応物件 | 提携会社数 | 同時依頼会社数 | 机上査定 |
---|---|---|---|---|---|
アットホーム | 開始:2009年 実績:非公表 |
マンション 一戸建て 土地 1棟マンション・アパート |
?2,031社 | 20社以上 | あり |
すまいValue | 開始:2015年 実績:年間成約件数12万件以上 |
マンション 一戸建て 土地 マンション一棟 アパート一棟 ビル一棟 |
6社 | 6社 | あり |
HOME4U | 開始:2001年 実績:売却査定数累計45万件 |
マンション 一戸建て 土地 ビル一室 店舗・事務所・倉庫 マンション一棟 アパート一棟 ビル一棟 |
1,800社以上 | 6社 | あり |
イエウール | 開始:2013年 実績:累計利用者数1,000万人以上 |
マンション 一戸建て 土地 ビル一室 店舗・事務所・倉庫 マンション一棟 アパート一棟 ビル一棟 区分マンション(収益) 区分ビル(ビル一室) 農地 |
1,900社以上 | 6社 | あり |
リガイド | 開始:2006年 実績:未公表 |
マンション 一戸建て 土地 ビル 事務所 マンション一棟 アパート一棟 事務所・ビル一棟 |
700社以上 | 10社 | あり |
HOME`S | 開始:2008年 実績:サービス利用者数 838万人 |
マンション 一戸建て 土地 マンション一棟 アパート一棟 ビル一棟 倉庫・工場 |
3,659社 | 10社 | あり |
SUUMO | 開始:2009年 実績:月間訪問者数 約2188万人 |
マンション 一戸建て 土地 |
2,000社以上 | 10社以上 | あり |
マンションナビ | 開始:2011年 実績:年間2万人プロ査定利用 |
マンション | 2,500店舗 | 9社(売買6社+賃貸3社) | あり |
他の一括査定サイトとの比較を通じて際立つアットホームの特徴は、やはり同時依頼可能な会社数の多さです。
上限が設けられていないため、最大で20社以上に査定を依頼することができます。
一度に多くの不動産会社に査定を依頼できる点は、不動産一括査定サイトにおいて非常に大きな強みとなります。
また提携会社数が2,031社というのも、充実していると言えるでしょう。
一方で対応物件については、HOME4Uやイエウールと比較すると、やや少ないという印象を受けます。
アットホームの強み・メリット
アットホームの強み・メリットは下記3点です。
アットホームの強み・メリット
- 同時依頼会社数が驚異の20社以上
- 提携会社数が充実の2,031社
- 初心者でもわかりやすい、不動産のお役立ち情報が充実
同時会社依頼数が驚異の20社以上
アットホームの一括査定サービスの大きな強みとして、同時会社依頼数に上限がない点が挙げられます。
そのため、不動産会社の競合地域では、20社以上に依頼をかけることも可能になっています。
他の不動産一括査定サイトの場合、最大で同時に査定依頼できる会社数は、6~9社前後であることが多いです。
上限なく沢山の不動産会社に依頼できるとユーザーとしてはメリットになりますが、不動産会社側からすると契約出来る確率が下がり、提携する旨味が弱くなってしまいます。
実は、同時査定会社数に上限がないことはアットホームのサイト内で特に明記されておりません。
実際に様々なエリアで検索をしてみて、分かったことです。
例えば、渋谷区本町にあるマンションで検索をかけたところ、なんと23件の不動産会社に査定依頼することができると判明しました。
査定依頼する物件のエリアに左右されますが、アットホームなら数多くの不動産会社にまとめて依頼できるため、より客観的に不動産価格を比較することができます。
実はSUUMOの一括査定サービスにも上限は設けられておらず、アットホームとSUUMOを併せて利用すると理想的な不動産会社に出会えるかもしれません。
提携会社数が充実の2,031社
前項では同時会社依頼数が圧倒的なメリットであることを強調してきましたが、充実の提携会社数もアットホームの強みと言えるでしょう。
アットホームの連携会社数は2,031社に及び、一括査定のサイトでは圧倒的な3,659社という数字を誇るHOME`Sの次に多いことになります。
では、提携不動産会社数が充実していると、それが不動産売却を検討している方にどうプラスになるのでしょうか?
答えは下記3つになります。
- あなたの不動産に強い不動産会社を見つけられやすい
- 田舎でも不動産会社を見つけられやすい
- 高く不動産を売れる可能性が高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①あなたの不動産に強い不動産会社を見つけられやすい
提携している不動産会社が多いということは、他のサイトよりもより多くの不動産会社と出会える可能性が高いということです。
多くの会社を比較検討できるので、あなたの不動産に強い不動産会社を見つけやすくなるでしょう。
②田舎でも不動産会社を見つけられやすい
先ほど説明したものと同じことではあるのですが、提携している不動産会社の数の多さは特に「地方」で力を発揮します。
都会は不動産の数も多いことから、不動産会社も街のあちこちに存在します。
取引量が多いため、当然のことと言えるかもしれませんね。
ただ、それが地方になるとどうでしょう。
どうしても取引量が少ないことから、不動産会社もどんどん廃業しています。
そのため、地方、特に人口減少が進む地域では、不動産会社を見つけるのが困難になります。
そんなとき、アットホームは提携している不動産会社が多いという事から、地方であれど複数の不動産会社とマッチングできる可能性が高いというわけです。
またその際、他のサイトでは出会うことのない地方密着型の不動産会社などとマッチングできる可能性が高いので、それも大きな魅力の一つです。
③高く不動産を売れる可能性が高い
メリット1つ目、2つ目では、不動産会社が見つかりやすいという事実を説明しました。
ただ、多くの人にとって最終的なゴールは、安心して高く売るということなのではないでしょうか。
不動産会社というのは、下記のようなことがよくあります。
- A不動産:マンションには強いけど土地はあまり知らない
- B不動産:特定地域のみ、どの不動産会社にも負けない情報量を持っている
- C不動産:住み替えを得意としている
上記は何も不動産業界に関わらず、どこの業界でも同じです。
それぞれ会社が存続しているということは、他の会社にはない強みがあるというわけです。
つまり、「たくさんの不動産会社が見つかる=あなたの不動産に特に強い不動産会社が見つかる可能性が高い=高く売れる可能性が高い」ということなのです。
アットホームの弱み・デメリット
アットホームの弱み・デメリット
- 対応物件が少なめ
- ウェブサイトが使いづらく、情報が不十分?
対応物件が少なめ
アットホームの一括査定サービスが対応している物件は、マンション/一戸建て/土地/1棟マンション・アパートとなっています。
ビルや店舗、工場、農地といった物件には対応していないため、これらの売却を検討している方には利用できないということになります。
ただメジャーな物件についてはしっかりと抑えており、特殊な不動産でなければ特に気にする必要はなさそうです。
ウェブサイトが使いづらく、情報が不十分?
また、ウェブサイトがやや使いづらい点がデメリットです。
他のサイトと比較すると、何が強みなのか、売却時のサポート体制はどうなっているのか、という点が記載されていません。
もちろん圧倒的な知名度を持つサービスということで信頼性は担保されていると思いますが、利用者からするとやや使いづらいと言えます。
こういったウェブサイトの使いやすさ、分かりやすさといった点では、SUUMOやHOME’Sのほうが断然優れていると考えていいでしょう。
アットホームを実際に使ってみた流れ
この章ではアットホームが提供する「不動産一括査定依頼サービス」を使う際の流れを紹介します。
①物件種別と物件所在地の入力
まずはトップページで物件種別と物件所在地(市区町村まで)を入力します。
②物件情報の入力
続いて物件情報を入力していきます。
物件情報の入力項目
- 物件所在地
- 専有面積
- 間取り
- 築年
- 現在の物件の状況
- あなたと物件の関係性
- 物件の間取り図や外観・内装などがわかる写真(任意項目)
③査定依頼内容やその他希望の入力
続いてご検討状況やその他希望について入力していきます。
検討状況やその他希望の入力項目
- 売却理由
- 希望の査定方法
- 売却希望時期
- ご要望(任意)
④個人情報の入力
続いて個人情報を入力していきます。
個人情報の入力項目
- 氏名
- 住所
- メールアドレス
- 電話番号
- 電話可能な時間帯(任意)
⑤査定依頼する不動産会社を選択し申し込む
ここでは依頼可能な不動産会社一覧を確認することができます。
前述したとおり、対応可能な会社すべてに依頼をかけることができます。
依頼したい会社を選択し、「確認ページへ進む」を押しましょう。
最後に、次のページにて入力内容を確認し「この内容で査定依頼をする」というボタンをクリックすれば申し込み完了です。
わずか3分ほどで申し込みが完了し、とても簡単にできました。
アットホームがオススメの人
アットホームがオススメな人は以下のような方です。
アットホームがオススメな人
- 多くの会社から査定を集め比較したい人
- 地方の物件を売却したい人
- はじめての不動産売却で不安な人
アットホームの強みはやはり同時依頼企業数と提携会社数の多さです。
大手、中堅、地方密着など様々な不動産会社から査定を集めることができるため、より高く売却してくれる会社や自分に合った会社を見つけることができます。
また地方の物件を売却したい人にもオススメです。
地方の物件ですと依頼可能な不動産会社が見つからない、もしくは見つかっても数社となる一括査定サイトが多いです。
しかしアットホームは依頼企業数に上限がなく、提携会社数も充実しているので、地方の物件でも査定依頼可能な不動産会社が多数見つかるでしょう。
もう一つの強みとして不動産に知識がない人でも安心して利用できるという点があります。
アットホームは、SUUMOやHOME’Sに並ぶ3大不動産ポータルサイトで、不動産の賃貸や売物件の情報を掲載するポータルサイトとして有名です。
そのため、情報コンテンツが豊富なだけでなく、商法の正確性や個人情報保護体制が第三者機関のお墨付きを受けていることなど、安心できるポイントが複数あります。
不動産売却初心者の方で安心を重視したい方にはオススメです。
アットホームをオススメできない人
アットホームをオススメできない人は以下のような方です。
アットホームをオススメできない人
- 店舗や工場、農地といった特殊な物件の売却を希望する人
アットホームは弱みが少なく、多くの方にオススメしたいサイトですが、店舗や工場、農地の売却を希望する人にはオススメできません。
理由は単純で、アットホームは店舗や工場、農地の査定に対応していないからです。
そういった物件の売却を検討する方には、ほとんどの物件に対応しているイエウールがおすすめです。
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まとめ
本記事ではアットホームの特徴、強み・弱み、口コミ・評判等について見てきました。
結論として、アットホームは多くの人にオススメできる一括査定サイトです。
筆者としては、あなたの大切な物件をできるだけ良い形で売却してほしいと願っています。
優良な大手一括査定サイトを使って、あなたに適した不動産会社をみつけてみてください。