楽天不動産は、楽天グループ株式会社が運営している不動産ポータルサイトで、売買・賃貸に関する情報発信に加えて不動産売却査定(不動産一括査定)サービスを展開しています。
サービス開始は2019年で、非常に新しいサービスとなっているため楽天不動産の不動産売却査定に関する情報もまだそこまで多くありません。
そこで今回は、楽天不動産を調査しどんなサービスなのかを徹底解説していこうと思います。
調査して分かった楽天不動産の特徴として、大きく分けて以下の6つがあがりました。
楽天不動産の特徴まとめ
- LIFULL HOME’Sと提携しており、中身はほぼLIFULL HOME’Sと同じ
- 提携会社数が驚異の2,985社
- 査定依頼先の不動産会社について詳しい説明がもらえる
- 査定依頼完了で楽天ポイント付与
- 最大同時依頼数が3社と少ない
- 大手不動産会社との提携は少ない
ここからは、それぞれ深堀りして解説していきますので是非最後までご覧ください。
楽天不動産とは
まずは、楽天不動産とはどんなサービスなのか、基本情報について紹介していきます。
楽天不動産は、楽天グループ株式会社が運営している不動産ポータルサイトで、売買・賃貸に関する情報発信に加えて不動産売却査定(不動産一括査定)サービスを展開しています。
メインとしては、買主や借主向けに物件広告が掲載されているサイトとなっており、買主や借主向けサイトとして多く利用されていますが、売主向けに不動産一括査定サイトとしてのサービスも展開しているのです。
エリア | 全国 |
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対応物件種別 | マンション 一戸建て 土地 マンション一棟 アパート一棟 ビル一棟 倉庫・工場 |
サービス開始年月 | 2019年10月 |
実績 | サービス利用者数 838万人 |
提携会社数 | 3,659社 |
同時依頼数 | 3社 |
机上査定 | 対応 |
備考欄・要望 | 可能 |
運営会社 | 楽天グループ株式会社 |
そんな楽天不動産ですが、不動産一括査定サービスの中身は大手一括査定サイトのHOME`Sとほぼ同じになっております。
楽天不動産はLIFULL HOME’Sと提携を結んでいるようで、サイトでは査定の申し込みを選択するとLIFULL HOME’SのURLが記載された申し込みページに遷移し、ページのヘッダーには「powered by LIFULL HOME’S」という記載があります(下記参照)。
LIFULL HOME’Sとの違い
結論としては、楽天不動産とHOME`Sはほとんど同じサービス内容となっているようです。
楽天不動産の査定依頼フォームに入ってみると、デザインも項目も全く同じ形式となっています。
さらに、試しに同じ物件情報を入力したところ、査定依頼先の候補としてまったく同じ不動産会社がヒットしました。
このように、楽天不動産はLIFULL HOME’Sと提携しているため、申し込みフォーム以後にLIFULL HOME’Sとの違いはほとんどないようです。
そのなかで、大きく違う点として、サポートサービスの充実度、楽天ポイントの付与、最大同時依頼数があげられそうです。
LIFULL HOME’Sでは電話による査定の申し込みや相談に対応していますが、楽天不動産ではそのようなサービスは見当たりませんでした。
電話対応サービスについては提携業務として含まれていないようなので、少し注意が必要です。
楽天ポイントの付与、最大同時依頼数については次の章「楽天不動産の強み・メリット」「楽天不動産の弱み・デメリット」で紹介しようと思います。
このように、楽天不動産とLIFULL HOME’Sのサービスはほぼ同じなので、これから紹介する楽天不動産の特徴については、サポートサービスの充実度と楽天スーパーポイントの付与キャンペーンを除けばLIFULL HOME’Sの記事とほとんど変わらない内容になります。
楽天不動産の強み・メリット
ではここからは、楽天不動産の強み・メリットについて紹介していきます。楽天不動産の強み・メリットは以下の3つがあげられます。
楽天不動産の強み・メリット
- 提携会社数が驚異の2,985社
- 査定依頼先の不動産会社について詳しい説明がもらえる
- 査定依頼完了で楽天ポイント付与
提携会社数が驚異の2,985社
楽天不動産の強みといえばやはり圧倒的な提携会社数の多さです。
では、事実として楽天不動産の提携不動産会社数が多いということが分かったと思いますが、それがあなたにどうプラスになるのでしょうか?
答えは下記3つになります。
- あなたの不動産に強い不動産会社を見つけられやすい
- 田舎でも不動産会社を見つけられやすい
- 高く不動産を売れる可能性が高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
あなたの不動産に強い不動産会社を見つけられやすい
提携している不動産会社が多いということは、他のサイトよりもより多くの不動産会社と出会える可能性が高いということです。
多くの会社を比較検討できるので、あなたの不動産に強い不動産会社を見つけやすくなるでしょう。
田舎でも不動産会社を見つけられやすい
先ほど説明したものと同じことではあるのですが、提携している不動産会社の数の多さは特に「田舎」で力を発揮します。
都会は不動産の数も多いことから、不動産会社も街のあちこちに存在します。
取引量が多いから当たり前ですよね。ただ、それが田舎になるとどうでしょう。
どうしても取引量が少なく、人口も少ない、人口離れも加速していることから、不動産会社もどんどん廃業しています。
なので、どうしても田舎では不動産会社を見つけるのが困難になります。
そんなとき、楽天不動産は提携している不動産会社が多いという事から、田舎であれど複数の不動産会社とマッチングできる可能性が高いというわけです。
またその際、なかなか出会うことができないような地方密着型の不動産会社などとマッチングできる可能性が高いのも魅力です。
高く不動産を売れる可能性が高い
メリット1つ目、2つ目は不動産会社が見つかりやすいという事実を説明しました。
見つかるだけでは意味がなく、最終的に安心して高く売りたいというのが最終ゴールです。
不動産会社というのは、下記のようなことがよくあります。
- A不動産:マンションには強いけど土地はあまり知らない
- B不動産:特定地域のみ、どの不動産会社にも負けない情報量を持っている
- C不動産:住み替えを得意としている
上記は何も不動産業界に関わらず、どこの業界でも同じです。
それぞれ会社が存続しているということは、他の会社にはない強みが何かしらあるというわけです。
つまりまとめると、「たくさんの不動産会社が見つかる=あなたの不動産に特に強い不動産会社が見つかる可能性が高い=高く売れる可能性が高い」というわけです。
査定依頼先の不動産会社について詳しい説明がもらえる
楽天不動産は提携会社が多いからこそ、査定依頼可能な不動産会社が多数見つかります。
しかし同時依頼可能な会社数は最大で3社なので、多くの選択肢の中からどの会社に依頼するか選ばなくてはいけません。
その際、楽天不動産では下記のように不動産会社ごとにその強みや特徴が分かりやすくまとめてあります。
査定依頼を出す不動産会社を選択する際には非常に参考になる良いサービスだといえるでしょう。
査定依頼完了で楽天ポイント付与
楽天不動産では、査定依頼を完了すると楽天ポイントが50ポイント進呈されます。
これは提携先のLIFULL HOME’Sとの大きな違いといえるでしょう。
楽天ポイント付与には楽天会員への会員登録が必要となっているので、楽天ポイントが欲しい人は、会員登録を済ませたうえで査定依頼を完了させるようにしましょう。
楽天不動産の弱み・デメリット
ここまで、楽天不動産の特徴、そして強み・メリットについてお伝えしました。
次に紹介するのは、楽天不動産の弱み・デメリットです。楽天不動産の弱み・デメリットとしては以下の2点があげられます。
楽天不動産の弱み・デメリット
- 最大同時依頼数が非常に少ない
- 最大手の不動産会社との提携がない
最大同時依頼数が非常に少ない
楽天不動産の最大同時依頼数は3社となっています。
これは他の大手一括査定サイトと比較すると非常に少ない数字であることがわかるでしょう。
最大同時依頼数が少ないのは致命的な弱点といえそうです。
なぜなら、一度に査定依頼を出せる数が限られてしまうと、「複数社からの査定額を比較検討できる」という一括査定サイトの醍醐味が失われてしまうからです。
ちなみにSUUMOでは最大同時依頼数に制限がなく、同時に10社以上に査定依頼が可能となっているので、一度になるべく多くの不動産会社に査定依頼を出したい人はSUUMOがオススメです。
最大手の不動産会社との提携がない
楽天不動産は「三井不動産リアルティ」「東急リバブル」「住友不動産販売」という売買仲介件数ランキングトップ3社に位置する最大手の不動産会社をとの提携がありません。
不動産の一括査定を利用する際には、大手の不動産会社に査定依頼を出すのが定石となっています。
「三井不動産リアルティ」「東急リバブル」「住友不動産販売」などの最大手の不動産会社には必ず依頼を出しておきたいところ。
したがってこれは楽天不動産にとって、相当大きな弱点といえそうです。
ちなみに、この3社にまとめて一括査定を依頼したい場合は、「すまいValue」の利用がオススメです。
実際に使ってみた流れ
ここからは、楽天不動産の一括査定の申し込みの流れについて、実際の画面を見ながら説明していきます。
非常に簡単に入力できるので、本章を読みながらご自分で実際のページで入力していただくのもオススメです。
①物件種別・物件所在地の選択
物件種別・物件所在地をそれぞれ選択します。
②物件情報・の検討状況の入力
物件情報・検討状況をそれぞれ入力します。
物件情報の入力項目
- 物件の種類
- 所在地
- 間取り
- 専有面積
- 築年
- 現況
- あなたと売却物件との関係
- 売却希望時期
- 売却理由
- 要望
④個人情報の入力
不動産情報の入力が完了したら、次に個人情報を入力します。ここで楽天会員ログインを使うと楽天会員情報から自動で入力されます。
個人情報の入力項目
- お名前
- ご住所
- 電話番号
- メールアドレス
⑤売却査定対応会社からまとめて選択
ここまでの入力事項をもとに表示された売却査定対応会社から、査定を頼みたい不動産会社をまとめて選択し、一括査定を依頼します。
以上、楽天不動産の一括査定の申し込み手順でした。
入力フォームは一般的なもので操作性も良いので、簡単な申し込みが可能となっていました。
楽天不動産がオススメの人
ここまで、楽天不動産の特徴や口コミ、実際の査定の流れについて紹介してきました。
ここからは、これまで本記事で紹介してきた情報を整理して、楽天不動産はどんな人にオススメなのかを解説していきます。
楽天不動産がオススメの人には、大きく分けて3通りの方が該当します。
楽天不動産がオススメの人
- 査定依頼先の候補がなるべくたくさん欲しい人
- 査定依頼を出す不動産会社を慎重に選びたい人
- 楽天会員の人
楽天不動産の最大の特徴はやはり提携会社数の多さでしょう。提携会社が多いとその分査定依頼を出せる不動産会社の候補も増えていきます。
したがって査定依頼先の候補がなるべくたくさん欲しい人にとって楽天不動産はオススメできます。
また、楽天不動産では不動産会社ごとにその強みや特徴が分かりやすくまとめてあるため、査定依頼を出す不動産会社選びも慎重に行うことができます。
さらに、楽天会員の場合は査定依頼完了で楽天ポイントが進呈されるため、楽天会員の方で不動産売却を検討中の方には非常にオススメです。
楽天不動産をオススメできない人
ここまで、楽天不動産がオススメの人について紹介してきました。次にオススメできない人に関しても整理します。
楽天不動産をオススメできない人
- 一度に多くの不動産会社に査定を依頼したい人
- 最大手の不動産会社に査定を依頼したい人
楽天不動産は最大同時依頼数が3社となっており一度に多くの不動産会社に査定を依頼することができません。
したがって、楽天不動産は一度に多くの不動産会社に査定依頼を出したい人にはオススメできません。
また、楽天不動産では提携会社の多くを中堅不動産会社が占めており、売却仲介件数TOP3の「三井のリハウス」「住友不動産」「東急リバブル」など、最大手不動産会社への依頼が行えません。
大手は信頼性と売却のしやすさの面で大きなアドバンテージをもっているので、一括査定をする場合は外したくないところです。
大手への依頼を検討している場合は、大手6社との提携がある「すまいValue」もあわせての申し込みがオススメです。
まとめ
本記事では楽天不動産について解説してきましたが、最後におさらいとして楽天不動産の特徴についてまとめましょう。
楽天不動産の特徴まとめ
- LIFULL HOME’Sと提携しており、中身はほぼLIFULL HOME’Sと同じ
- 提携会社数が驚異の2,985社
- 査定依頼先の不動産会社について詳しい説明がもらえる
- 査定依頼完了で楽天ポイント付与
- 最大同時依頼数が3社と少ない
- 大手不動産会社との提携は少ない