マンション専門の不動産一括査定サイトに「マンションナビ」があります。
マンションナビはマンションに特化した一括査定サイトであることから、興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、「マンションナビ」のサービスの特徴や、口コミ・評判などを徹底的に調査して深堀りしていきたいと思います。
調査して分かったマンションナビの特徴は下記の通りです。
マンションナビの特徴まとめ
- マンションナビは分譲マンションに特化した不動産一括査定サイト
- 一括査定の提携会社は2500店舗と多く、日本全国をカバーしている
- 売却査定と一緒に賃貸査定も依頼できる
- 一括査定の「プロ査定」の他に、マンション名検索で売買相場価格を簡単に把握できる「AI査定」も提供
- 「AI査定」の精度は比較的高いが築浅マンションでは売買データが出てこない
- 会員登録機能もあり、会員限定のデータを確認することができる
それぞれ詳しく見ていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
マンションナビとは
マンションナビとは、マンションに特化した不動産一括査定サービスです。
対応エリア | 全国 |
---|---|
対応対応物件種別 | マンション |
サービス開始年月 | 2011年8月 |
実績 | 年間2万人プロ査定利用 |
提携会社数 | 2,500店舗 |
同時依頼数 | 9社(売買6社+賃貸3社) |
机上査定 | 対応 |
備考欄・要望 | 可能 |
運営会社 | マンションリサーチ株式会社 |
マンションリサーチ株式会社という比較的若い企業が運営しており、2011年よりサービスが開始されています。
対応しているエリアは全国で、提携している不動産会社の店舗数は2,500店舗と公表されています。
マンションナビの最大の特徴としては、マンション査定に特化している点です。
一括査定サービスは「プロ査定」という名称でサービス提供がされていますが、それとは別にマンションナビでは「AI査定」というサービスも提供しています。
「AI査定」はマンション名を指定するだけで該当するマンションの価格と賃料の相場が無料で表示される優れモノです。
相場だけでなく、販売履歴や周辺物件と比較した物件の特徴、売り出し時期や販売価格を決める参考資料、建物価格の情報等も調べることができます。
「AI査定」の結果画面からは一括査定サービスに直接申し込むことができ、その際は、住所やマンション名等の情報が引き継がれるため、入力の手間も省けて便利です。
マンションの売却を検討している方なら気軽に「AI査定」だけでも使ってみて損はないサービスです。
売却査定だけじゃない?賃料査定もできる貴重な一括査定サイト
マンションナビの大きな特徴として、売却査定と同時に賃貸査定も依頼できる点があります。
賃貸に出すことも含めて検討したい人にとってはとても助かるサービスです。
一般的な不動産一括査定サイトは仲介会社への売却査定のみなので、痒いところに手が届くサービスと言えます。
また、マンションナビの一括査定は基本が机上査定となっており、訪問査定が選択制である点も特徴となっています。
机上査定と訪問査定の違いは?
机上査定とは、不動産会社の営業マンが謄本や取引事例等の客観的な資料に基づき人が行う査定のことです。完全に機械化されているAI査定とは異なります。一方、訪問査定は実際に不動産会社が物件を見て行う査定のことを指します。物件も見てもらいたい場合には、訪問査定を選んで査定を行うことになります。
AI査定のサービスを展開していたり、机上査定がデフォルトになっていたりする点を考えると、出来るだけ「気軽に査定サービスを使ってもらいたい」というマンションナビの戦略を感じます。
マンションナビの強み・メリット
マンションナビの強み・メリット
- AIによる相場把握機能を提供している
- 全国の物件にくまなく対応している
- 会員限定!充実のお役立ちコンテンツ
AIによる相場把握機能を提供している
マンションナビの強みとして、まずAIによる相場把握機能も提供しているという点が挙げられます。
操作性も優れており、自分の住んでいるマンションや近所のマンション等のあらゆる情報が瞬時に表示されます。
表示される内容も充実しており、相場把握機能はマンションの売主にとって有益な情報を得られるサービスとなっています。
全国の物件にくまなく対応している
また、全国の物件にくまなく対応している点もマンションナビの強みと言えます。
他社の似たようなサービスでは、東京23区や首都圏等に限定されているケースが多いのですが、マンションナビの相場把握機能は地方の田舎の物件まで表示できる点が優れたポイントです。
全国14万棟の中古マンションのデータを連携しており、「○○郡○○町」のようなエリアで、自治体の中に1棟しかマンションが存在しないようなエリアでもきちんと物件が表示されます。
また、プロ査定を行う不動産会社も全国の2,500店舗が登録されているため、田舎の隅々まで査定ができるエリアとしてカバーされています。
田舎の物件は対応できない一括査定サイトも多いので、これは非常に大きな強みと言えるでしょう。
実際、不動産一括査定サイト最大手の「HOME4U」や「すまいValue」で不動産会社がヒットしないような田舎でも、マンションナビを使えばヒットするというエリアもありました。
会員限定!充実のお役立ちコンテンツ
そして、マンションナビには会員限定の機能もあり、11万人以上が登録しています。
登録すると、会員限定のマンション売買の過去事例データや、お気に入り登録した物件の情報をいつでも確認することができます。
定期的にマンション相場を確認したい人などにとっては、非常に役立つ機能になっています。
マンションナビの弱み・デメリット
マンションナビの弱み・デメリット
- 築浅マンションはマンションナビのAI査定(相場把握機能)で表示されない物件が多い
マンションナビは、マンションの売却査定に特化しており、マンション売却に関するあらゆる情報を得ることができる優れたサービスであると言えます。
そのため、あまり弱みはありませんが、あえて弱みを挙げるとすれば、築浅マンションはマンションナビのAI査定(相場把握機能)で表示されない物件が多いという点です。
新築マンションであっても、購入後、1年もしないうちに売却するということがあります。
しかしながら、マンションナビは新築マンションの名前を入力してもデータが出てこないことが多いです。
マンションナビが提供している相場把握機能は、十分なデータがないと情報が構築できないという特徴があります。
築1年未満のマンションは、売りに出された物件がほとんどないため、データベースが構築されず、相場の表示ができないのです。
マンションナビのAI査定の信憑性は?
この章ではマンションナビのAI査定の信憑性について解説します。
AI査定の信憑性は、概ねストライクゾーンであるものの、物件によって若干差異のある物件も存在します。
以下に、現在売り出し中の物件について、マンションナビの結果と実際の売り出し価格がどのようになっているかを検証します。
事例として、2002年に竣工完了した千葉県浦安市の「パークシティ新浦安」という物件で見てみます。
マンションナビでパークシティ新浦安を検索すると、売買推定相場価格は、5,250万円〜5,650万円と表示されます。
マンションナビの部屋の広さの条件は、100㎡を前提としています。
一方で、SUUMOでパークシティ新浦安の物件を検索すると、109㎡の物件が「5,480万円」で売りに出されています。
マンションナビの結果は5,250万円〜5,650万円でしたので、5,480万円は一応表示されたゾーンの中に入っているといえます。
次に、同じく千葉県浦安市の「プラウド新浦安」という物件も見てみます。
マンションナビの結果は5,410万円〜5,810万円で、SUUMOの売り出し価格は5,380万円でした。
当該物件では、マンションナビの結果は、やや高めに表示されていることがわかります。
若干差異のある物件は存在しますが、ほとんどの物件は表示された相場の範囲で実際に売り出されています。
そのため、AI査定の信憑性はそれなりに高いというのが結論です。
ただし、物件によっては相場の範囲が400~500万円程度の幅をもって表示されるため、どのあたりが適正価格なのかわかりにくいと感じる人も多いと思われます。
マンションナビの口コミ・評判まとめ
この章ではマンションナビの口コミ・評判について解説します。
口コミ評判については、「Twitter」と「Yahoo!知恵袋」を中心に調査しました。
「Twitter」には特に口コミはありませんでした。
「Yahoo!知恵袋」には、以下のような口コミがありましたので紹介します。
(質問)
マンションナビの査定は信用できますか?
家庭の事情で自宅マンションを売却する予定です。
半年以内くらいで出来るだけ高く売りたいと思っています。
一括査定サイトは便利かなと思い反面、不動産業者からしつこい営業電話がかかってくるとか悪い話も聞きます。
実際のところどうなのでしょうか?
(回答)
元不動産会社勤務しておりました。
マンションナビは不動産業界でもよく知られていますよ。
まず、査定価格=売却できる価格とは限らないということを覚えておいて下さい。
一応、社内の経験や実績データなどで査定価格を出していきますが、査定価格はあくまで相場価格ととらえておくのがいいと思いますよ。
1社だけでは査定価格がホントに最高額なのか分からないので、何社かに査定をしたほうが絶対に良いです。
査定してもらったら、営業マンに、なぜその価格になったかを質問して下さい。
そこで、明確でわかりやすい回答をしてくれたかどうかで、査定価格の信憑性を判断するのが良いと思います。
どんな回答をするかで、信頼の置ける不動産会社なのかどうかもチェックできますしね。
マンションナビの提携会社なら、まあ心配ないとは思いますが。
また、担当の営業マンとの相性もあるので、実際にあってみた印象で、その会社に売却の依頼をするかどうか決めると良いでしょう。
見積もりを依頼した会社の数だけ電話対応することになりますが、マンション売却で失敗しないためにも不動産屋選びは慎重になるに越したことはありません。
売却価格に何百万も差が出ることを考えると面倒でも不動産会社を比較したほうが良いことは言うまでもありません。
もし、ちょっと電話がしつこいと感じたら「他社に専任媒介でお願いしたので結構です」と営業マンに伝えるとほぼかかってこなくなりますよ。
評判の悪い一括査定サイトだと、「Yahoo!知恵袋」に悪評がズラズラと登場してくるのが通常です。
マンションナビにはそのようは悪評がないので、評判は概ねいいものと考えられます。
マンションナビを実際に使ってみた流れ
マンションナビが提供する「プロ査定」と「AI査定」を使う際の流れを紹介します。
プロ査定(不動産一括査定)
プロ査定の流れについて実際の画面を見ながら説明していきます。
①都道府県・市区町村の選択
プロ査定(不動産一括査定)を希望している方は、都道府県と市区町村の選択をしてください。
②不動産情報の入力
都道府県・市区町村の選択が完了したら、所有している物件の情報を入力してください。
不動産情報の入力項目
- 物件所在地
- 専有面積
- 築年数
- 物件の所有状況
- 物件の状況
③個人情報の入力
物件情報の入力が完了したら、次に個人情報を入力してください。
個人情報の入力項目
- お名前
- 年代
- 電話番号
- メールアドレス
- 連絡の繋がりやすい時間帯(任意)
- 売却理由
- 売却希望時期
④査定依頼先の選定
必要情報を入力したら、自分が所有している物件を査定してくれる不動産会社が表示されます。査定依頼する会社が多すぎる場合、いくつか消すこともできます。
また、チェックを付けるだけで査定会社への要望を加えることができ、この機能は他の一括査定サイトでは少ない、便利な機能です。
査定依頼先への要望はいくつか選択できますので、自分の希望に合った要望にチェックしてみてください。
査定依頼先に伝える項目
- 訪問査定の有無(任意)
- 査定依頼先への要望(任意)
⑤追加情報の入力(任意)
査定依頼先を選定したら、査定依頼は完了ですが、任意で追加情報を不動産会社に送ることができます。
他の一括査定サイトではあまり見ない項目ですが、追加情報を入力することで、不動産会社の査定の精度が上がりますので、時間に余裕のある方は対応しましょう。
マンションナビは机上査定をメインに推し出していることが、物件の詳細記入欄を充実させている理由なのでしょう。
追加情報の入力項目(任意)
- 売却希望額
- 賃貸希望額
- 主要採光面
- 部屋の間取り
- 購入年
- リフォームの有無
- 買い替えの意思
- 所有物件の良い点
- 所有物件の悪い点
- 査定依頼会社の要望
以上が「プロ査定」の申し込み手順になります。次に「AI査定」の利用方法についてお伝えします。
AI査定
とりあえず、マンション相場を知りたいという方向けのAI査定の流れを説明します。
①都道府県の選択
自分のマンションがある都道府県を選択するか、サイト上部の検索窓に自分のマンション名を入力してください。
②都道府県・市区町村からマンションを探す
都道府県を選択すると、市区町村が表示されますので、自分のマンションがある住所を選択してください。
③一覧ページで相場を見たいマンションを選択
マンション一覧ページで、相場を知りたいマンションのページをクリックしてください。
④マンションの売却・賃貸価格を確認する
マンションの売却・賃貸価格を確認後、希望に応じて「プロ査定(不動産一括査定)」の依頼もできます。
マンションの売却・賃貸価格の情報ページから「プロ査定」を使うと、マンションの物件情報を入力せずに、査定依頼を進めることができます。
マンションナビがオススメの人
マンションナビがオススメの人は、以下の通りです。
マンションナビがオススメの人
- マンションの売却相場を簡単に知りたい人
- 田舎のマンションを売りたい人
- 賃貸と売却どちらも検討したいという人
結論、マンション売却を検討している方であれば、皆さんにオススメ出来るサイトです。
マンションナビに提携していない不動産会社も含めて比較検討していく意味では、
あたりも併用して使ってみることをオススメします。
マンションナビは「AI査定」の機能で相場価格を簡単に調べることが出来るので、「売却検討段階でざっくりと相場を知りたいだけ」という方には「AI査定」がオススメです。
賃貸査定も同時に依頼できることから、賃貸と売却どちらも検討したいという人は一度に頼めて、スムーズに進めることが出来るでしょう。
マンションナビをオススメできない人
マンションナビがオススメでない人は、以下の通りです。
マンションナビをオススメできない人
- マンション以外の不動産売却を検討している人
マンションナビは、マンションに特化した不動産一括査定サイトであるため、当然ながらマンション以外の売主にはオススメできないサービスです。
一戸建てや土地の売却を検討されている方は、他の一括査定サイトを活用しましょう。
まとめ
マンションナビについて解説してきましたが、最後におさらいとしてマンションナビの情報についてまとめました。
マンションナビのまとめ
- マンションナビは分譲マンションに特化した不動産一括査定サイト
- 一括査定の提携会社は2500店舗と多く、日本全国をカバーしている
- 売却査定と一緒に賃貸査定も依頼できる
- 一括査定の「プロ査定」の他に、マンション名検索で売買相場価格を簡単に把握できる「AI査定」も提供
- 「AI査定」の精度は比較的高いが築浅マンションでは売買データが出てこない
- 会員登録機能もあり、会員限定のデータを確認することができる
不動産売却は人生においても大きな出来事となる場合が多いです。
優良な大手一括査定サイトを使って、あなたに適した不動産会社をみつけてみてください。