【50万～95万円】トヨタホームの坪単価！実際に建てた評判や特徴を徹底調査

• 「トヨタホームの坪単価はいくら？価格や総額の目安も知りたい！」
• 「どんな建築実例があるの？」
• 「トヨタホームを実際に建てて、後悔した人はいる？」

トヨタグループで培った技術を活かし、工場で家をつくるトヨタホーム。

天候に左右されず、雨などによる部材の劣化を防げることから工場生産にこだわっているハウスメーカーです。住宅の性能に満足する声も多く、特にトヨタグループの拠点がある東海エリアでは人気があります。

一方で、価格の決め手となるような高級感を感じにくい部分もあり、割高な印象を持つ人もいるようです。また、昨今の価格上昇から30坪や35坪で建てた場合の総額が気になるという声も出ています。

本記事ではトヨタホームの坪単価についてさまざまな角度から調査し、具体的な価格イメージが湧くよう本体価格や建築総額を算出しています。

さらに、実際にトヨタホームで建てた人はどのような点がよかったのか、後悔したポイントはどこだったのか、口コミサイトなどを使って調査しました。

ほかにもトヨタホームの特徴やメリット・デメリット、写真・間取り付きの建築実例まで幅広い情報を網羅してお伝えします！トヨタホームを検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。

トヨタホームの坪単価は「50万円～95万円」

編集部で調査した結果、トヨタホームの坪単価は50万円～95万円 となりました。

坪単価は価格入りの建築実例や住宅情報サイトなどから算出しています。

金額に幅があるのは商品タイプや間取り、オプション有無で大きく変わるから。

トヨタホームの坪単価はメーカー全体で見ると「ミドルグレード～ハイグレード」の位置付けになります。

オリコン顧客満足度調査の回答から坪単価を調査

ランキングや口コミでお馴染みのオリコン顧客満足度調査。トヨタホームはオリコンのハウスメーカーランキングで第11位という結果でした。

1つ上の順位にはミサワホームと住友不動産が同列でランクインしています。なお、地域別部門のランキングでは東海エリアで第9位を獲得しています。

では、オリコンランキングの回答者データから、実際にトヨタホームで建てた人の坪単価と本体価格を見てみましょう。多い順に並べると以下のとおりです。

坪単価
1位	60万円～79万円（35.1%）
2位	40万円～59万円（27.3%）
3位	40万円未満（23.4%）
住居価格
1位	2,000万円～2,999万円（51.3%）
2位	3,000万円～3,999万円（25.6%）
3位	4,000万円～4,999万円（9.9%）

※最新のオリコン調査では項目が無くなっていたため、上記データは2022年のオリコン調査より引用

回答者のうち85％程度の人が坪単価80万円未満で建築しているこがわかります。

もっとも多いのは坪単価60万円～79万円の価格帯。次いで多いのが40万円〜59万円です。

決まった間取りから選んでつくる規格住宅なら、建築費を抑えることができるでしょう。

住居価格を見ると、およそ半数の人が2,000万円台で建てています。3,000万円台という人もそれなりに多いですが、4,000万円を超える人は少数派のようです。

トヨタホームの建築総額を予想

ここからは延床面積別に本体価格と建築総額を算出していきます。注文住宅で人気の面積は35坪前後なので参考にしてみてください。

なお、一般的に注文住宅の価格は「本体価格」で語られることが多いですが、諸費用や付帯工事なども発生するので、最終的に支払う費用は「建築総額」になります。

詳しくは次のコラムを読んでみてくださいね。

《人気の面積帯と本体価格・建築総額》

延床面積	本体価格	建築総額
25坪	1,250万円～2,375万円	1,660万円～3,160万円
30坪	1,500万円～2,850万円	2,000万円～4,070万円
35坪	1,750万円～3,325万円	2,330万円～4,430万円
40坪	2,000万円～3,800万円	2,660万円～5,060万円
45坪	2,250万円～4,275万円	3,000万円～5,700万円
50坪	2,500万円～4,750万円	3,330万円～6,330万円

※建築総額は別途費用を含む金額です。別途費用は総額の25%として計算

坪単価には本体価格しか含まれない？別途費用とは？

住宅価格の目安となる坪単価。坪単価とは「1坪あたりの建築費用」を表したものです。

これに建物の面積を掛けると本体価格が求められます。なお、面積とは「延床面積」のことで、建物が2階建てなら1階の床面積と2階の床面積を合計したものになります。

ここで注意したいのが、家を建てるためには本体価格以外にもお金がかかるということ。

たとえば、電気やガスの工事。屋外給排水工事や地盤改良工事も別途かかる費用です。

そのほかには外構工事やインテリアオプション、ローン諸費用などが必要です。

ハウスメーカーが作成する見積もりには建物の本体価格に加えてこれらの別途費用も入ってきます。

そのため見積もり総額を見て「こんなに高いの！？」とびっくりしてしまうかもしれません。

では、総額における本体価格と別途費用の内訳はどれくらいなのかというと本体価格が75%、別途費用が25%くらいです。

別途費用も大きな出費になることがわかりますね。ただ、この数字はあくまでも目安です。正しい金額は見積もりを取得して確認しましょう。

トヨタホームの人気商品と坪単価

トヨタホームの商品は構造・工法別に、3種類のシリーズに分けられます。

• 「シンセ」シリーズ（鉄骨ラーメンユニット構法）
• 「エスパシオ」シリーズ（鉄骨軸組工法）
• 木造住宅シリーズ（木造軸組構法またはツーバイフォー）

ここでは鉄骨造の「シンセ」と「エスパシオ」より代表的な商品を紹介していきます。

LQ：セレクト型の規格住宅

※出典： トヨタホーム

LQは「プロがつくる、私がアレンジ。」がキャッチフレーズの規格住宅。予想坪単価は50万円～です。

基本プランと外観を豊富なバリエーションの中から選び、まっさらな空間は自分らしくアレンジすることをコンセプトとしています。将来的に空間を変化できるよう、自由に動かせる間仕切り「ムーブウォール」や収納「ムーブクローゼット」の設置も可能です。

スマートステージ（Smart stage）：シンセシリーズの主力商品

※出典： トヨタホーム

トヨタホームの「スマートステージ」はシンセシリーズの主力商品。予想坪単価は70万円～です。

スマートステージは最大35畳の大空間・大開口を実現できます。その大空間を可能にするのが鉄骨ラーメンユニット工法です。

※出典：トヨタホーム

鉄骨ラーメンユニット構法は、鉄骨の柱と梁を一体化させたフレームが構造体。壁で支える家とは異なり、窓の配置や間口の広さなどを自由に設定できることがメリットです。耐震性にもすぐれ、耐震等級は最高ランクの3を実現しています。

内装は、床や建具などがトータルコーディネートされた6つのスタイルからから選ぶ「ティクシー」というシステム。統一感のある空間を簡単に作ることができます。

全館空調システム「スマートエアーズ」の搭載やZEHにも対応します。

スマートステージプラス（ Smart stage +）：開放感、抗菌・抗ウイルス、レジリエンスをプラス

※出典： トヨタホーム

トヨタホームの「スマートステージプラス」は、ニューノーマルの暮らしに対応する快適さやレジリエンスを備えた住まい。予想坪単価は75万円〜です。

※出典：トヨタホーム

スマートステージプラスにはワイズジョイントＳ工法を採用。ユニットとユニットの間を伸ばして従来よりも広い住空間を設計できます。250mm、500mm、700mm単位で伸ばせるため敷地を無駄なく活用できることもメリットです。

増えた空間はリビングの拡充や収納スペースに活用できます。在宅時間の増加に合わせて量が増えた日用品・食料のストックとして使うことができます。

快適性をアップする換気・空調設にも力を入れています。全館空調スマートエアーズに加え、高性能のフィルターを備えた全熱交換型換気システムやナノイー発生機も搭載。さらにレジリエンス機能として停電時に車から住まいへ電気を送れる「クルマde給電設定」に対応するほか、非常用貯水機能付きの給水管を備えています。

エスパシオLS:100mm厚の外壁が重厚感を醸し出す

※出典： トヨタホーム

トヨタホームの「エスパシオLS」は頑丈な外壁に守られる住まい。構造・工法は鉄骨軸組工法で、予想坪単価は80万円〜です。

エスパシオLSの特徴は100mm厚のALC外壁です。ALCとは軽量気泡コンクリートのことで、耐火性能が高く耐久性にもすぐれています。4重に塗装が施され、性能と美しさを長く保ちます。

※出典：トヨタホーム

デザインバリエーションには細いタイルを貼ったようなボーダー柄やグリッドなどがあり、色も選べます。

耐震等級は最高ランクの3、断熱等級は2022年3月までの基準では最高ランクの4をクリアしています（現在、国の基準で断熱等級は「5」まで設定があり、今後は等級6と7も設定される予定です）。

階段には標準的なものよりゆるやかな「超緩勾配階段」を採用。段差が低く、段板もゆったりしているので世代を問わずアクティブに暮らせます。

全館空調「スマートエアーズ」や24時間換気システム「ピュアセントラル」も標準搭載。

外観には写真のように曲線の壁を取り入れることも可能です。

エスパシオLX：自由度の高さが特徴

※出典：トヨタホーム

トヨタホームの「エスパシオLX」は設計自由度をかぎりなく高めた鉄骨軸組工法の住まい。予想坪単価は85万円～です。

LXでは1階から最上階まで同じ位置にとおす「通し柱」を入れる必要がなく、フロアごとに柱の位置を変えられます。

※出典：トヨタホーム

これにより間取りの制約を取り払い、好みの場所に窓などを設けることが可能です。

大開口のパノラマリビングや吹き抜け、スキップフロアなど思いのままに空間が作れます。

LX専用のコンクリート外壁は、掘り込みが深く陰影のあるデザイン。木調のルーバーを合わせてデザイン性を高めながら外からの視線を遮ることが可能です。

トヨタホームと競合メーカーの坪単価を比較

トヨタホームとよく比較されるメーカーについてもチェックしておきたいですよね。

坪単価が近いところや、鉄骨造で建てられるハウスメーカーはトヨタホームの比較対象となるでしょう。具体的なメーカーを表にまとめたので参考にしてくださいね。

ハウスメーカー	坪単価	備考
	70万円～110万円	・鉄骨の柱と梁を一体化させたボックスラーメンユニット工法を採用 ・構造躯体の耐久性が高く長持ちする ・設計自由度がやや低い
	70万円～100万円	・鉄骨造に特化 ・キッチン・お風呂などの住宅設備からスイッチ・コンセントまでパナソニック製品が標準仕様 ・光触媒技術を用いた「キラテックタイル」が人気。
ミサワホーム	60万円～90万円	・有償メンテナンスを行えば永年保証が可能 ・木質パネル工法の商品は大部分が工場生産で一定の品質を確保している ・大容量収納の「蔵」が有名。
クレバリーホーム	40万円～70万円	・タイル外壁と陶器瓦が標準仕様 ・全国展開のフランチャイズメーカー ・木造軸組工法がベースで、通し柱を多くすることで強度を高めている
住友不動産	45万円～85万円	・マンション仕様の高級設備が標準仕様 ・割安感がある ・都市型のモダンデザイン ・木造（ウッドパネル工法やツーバイフォー工法など）

トヨタホームの3つの特徴

トヨタホームと言えば鉄骨造のイメージがあるかもしれませんが、実は木造住宅にも対応しています。

主力の商品は「鉄骨ラーメンユニット工法」のシンセシリーズ。鉄骨の柱と梁を一体化させたフレームが構造躯体となります。これを建物の大きさに応じていくつか組み合わせて家が完成します。

ユニット工法が向かない地域では「鉄骨軸組工法」のエスパシオシリーズで建てるという選択肢もあります。エスパシオは25cm刻みの設計で敷地を有効活用できるため都市部などに向いています。

日本の気候・風土に合うとされている木造を建てることもできます。

クルマと住まいがつながる「クルマde給電」でレジリエンス性を高めているのもトヨタホームの特徴です。

停電のときにクルマから住まいへ給電できるシステムで、2021年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。最大1500Wの電力供給が可能で、その量は一般家庭で使う消費電力のおよそ4.5日分です。

トヨタホームは東海地方でのシェアが高く、人気があります。ただ、ほかのエリアでの実績はそれほど多くありません。

トヨタホームの家をあまり見かけたことがない人もいるかもしれません。

外観イメージが湧きづらいときは分譲地をチェックするのもおすすめ。さまざまな外観を一度に見ることができます。

トヨタホームの3つのメリット

トヨタホームの「ユニット工法」は、わずか一日で据付から屋根の防水工事まで完了します。

そのため大切な家を雨に濡らすことなく建てることができます。さらに現場の作業期間を短くできることもメリットです。基礎着工から引き渡しまで約45日という驚きの短工期で、近隣への影響を最小限にしています。

また、トヨタホームはおよそ17社から成るトヨタグループの一員。工場生産にも「トヨタ生産方式」を取り入れ、徹底的に無駄を排除しています。効率のよい生産は人にも環境にもやさしく、コストカットにもつながります。

トヨタホームの3つのデメリット

トヨタホームのユニット工法はメリットが多いことをお伝えしましたが、融通が利かない部分もあります。

工場で生産した「ユニット」は大型のトラックで運ばれ、クレーンを使って組み立てるため道路が狭い場合や、クレーン車を設置するスペースが取れない場合は建築ができません。

また、工場で家の85%を作るため、間取り・仕様の決定後は変更できない可能性が高いです。

※出典：トヨタホーム

トヨタホームの施工エリアは全国ではないため注意が必要です。鉄骨軸組工法の「エスパシオ」はさらにエリアが限られ、南関東、中部、近畿、広島、九州のみ対応しています。

具体的な検討に入る前に、確認することをおすすめします。

家づくりの参考に！トヨタホームで建てた人の実例紹介

ここからはトヨタホームの実例を写真・間取り付きで紹介します。強靭な鉄骨のメリットを活かして広々としたリビングや大きな吹き抜けを作っている実例をピックアップしました。

大空間が生み出す心地よさはトヨタホームの魅力です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

建築実例1： 和モダンな平屋

※出典：SUUMO

和の雰囲気を大切にした平屋の実例です。

リビングにはソファではなく大きな座卓を置く「床座」スタイル。座卓の樹種はトチノキ、フローリングはカバザクラで、室内には天然木がふんだんにあしらわれています。

「いつでも来客を招ける家」を念頭に設計されており、LDKや和室があるパブリックゾーン、家族の寝室やお風呂をまとめたプライベートスペースがしっかり分かれています。

玄関からはシューズインクローゼットをとおり、キッチンに入れるようになっています。

重たい荷物を運び入れるにも便利ですね。

建築実例2： プライベートな屋上空間を備える3階建て

※出典：SUUMO

都市部の敷地に３階建てを建築した実例です。

１階には水回りと子ども部屋をまとめ、３階を大人用のフロア、真ん中の２階を皆で集まるリビングとしてゾーン分けされています。

２階のリビングは中庭とバルコニーから光が降り注ぐ明るい空間に。リビング続きにの和室は来客時に便利です。

屋上は見晴らしのよい空間で、都内にいながら開放感抜群のアウトドアスペースを確保しています。

建築実例3： 内と外のデザインがリンクする家

※出典：SUUMO

大きな吹き抜けが印象的な実例です。

壁掛けテレビを設置している壁は外壁とイメージを合わせ、ウチとソトが美しく調和。

外観は名古屋のモデルハウスを参考に作ったそうで、完成度の高いデザインになっています。

間取りでは家事動線に配慮しています。２階の洗面脱衣室は室内干しもできる広さで、WICにも直接アクセスできます。

玄関のシューズクローゼットには引き戸を設け、来客時は閉められるようになっています。

トヨタホームを建てて後悔しない？良い評判・悪い評判をチェック

ここまでトヨタホームの価格や構造、商品などを紹介してきましたが、実際に建てた人の評判も気になりますよね。

そこでトヨタホームで実際に建てた人へのアンケート調査より良い評判と悪い評判をピックアップしました。

どのようなところに注意すればいいのか参考にしてくださいね。

良い評判： アフターが充実、社員向け特典、営業担当の対応

まずはよい評判から見ていきましょう。

大手なのでメンテナンスやアフターサービスは充実しているところ。半年、一年、二年と定期的に家の状態を見にきてくれ、簡単な物であればその場ですぐに直してもらえる。また、別のハウスメーカーで建てた家と比べると標準仕様でも割と品質が高く感じる。お風呂や洗面等はそこまでこだわっておらずほぼ標準仕様だが安っぽい感じがしない。

※出典： 合同会社ラビッツアンケート調査

夫がトヨタホームの関連企業で働いているので、その社員向けに価格の割引や製品プレゼントの制度があり少しお得になったところ。家の各パーツごとに工場で作って現地に運び込んで組み立てる方式での建築なので、できるまでにかかる時間がすごく早かったこと。耐震性に優れているのと保証期間が50年と長期にわたるので安心できること。

※出典： 合同会社ラビッツアンケート調査

トヨタ自動車をはじめとしたトヨタグループには非常にたくさんの企業があります。関連会社や提携をしていれば安くなる可能性があるのでぜひ確認してみましょう。

また、保証期間はトヨタホームの「アトリスプラン」対象の商品であれば、最長保証期間は60年になっています。木造住宅はアトリスプランの対象外で、最長保証期間は30年です。

終始対応がとても良かったです。子供が営業担当にとても懐いており、会うたびに遊んでくれるので大変助かっています。また、家を据え付ける前に工場見学ができ、工場で自分達が設計した家を見ることができ一生の思い出を作ることができました。さらに、アフターサービスが徹底しており、安心して新築に住むことができるので選んで良かったと夫婦で話しています。

※出典： 合同会社ラビッツアンケート調査

トヨタホームのアフターサポートについては評価する口コミが多いようですね。

キャッチフレーズは「人生をごいっしょに」というだけあり、長期保証やアフター対応に力を入れています。

悪い評判： 価格が高い、標準的な設備、打ち合わせ期間が短い

続いて、悪い評判も見ていきましょう。

全体的に値段が高い。工務店ほど内装や建具、設備等洒落てはいないのに総額が高くなった。営業に進められてつけた24時間換気システムだが、ついていることへのメリットが感じられない。なかったらなかったで済んでいたのに割と高額だったので、その分別のところに予算をかけたかった。また他のハウスメーカーも同様かもしれないが外観が似てくる。営業からの提案も特にパッとしたものはなかったので、自分たちでこだわらない限り他の家と同じような外観になってしまうと思う。

※出典：  合同会社ラビッツアンケート調査

完成までの期間が決まっているためか、間取りをもっと練りたかったのに担当者が足早に提案してその中から決めるという雰囲気になっていったこと。保証期間50年と謳っているのに、壁紙などの表面に近いものは2年など、場所によってかなり期間が違うところ。外構内装営業と完全分業で、何か伝えたくても話が届きづらいと感じたところ。

※出典：  合同会社ラビッツアンケート調査

トヨタホームにかぎらず、ハウスメーカーが長期保証の対象とするのは「構造耐力上主要な部分」と「雨水侵入を防止する部分」です。キッチンやトイレなどの住宅設備や内装仕上げ材は、1～2年というハウスメーカーが多いでしょう。独自のサービスとして設備機器の延長保証をしている場合もあります。

悪い点はあまりありませんが、強いて言うならば他社より少し価格が全体的に高いように感じます。しかし、その分良いものを使用していて、地震耐久性なども他社よりあるのだと思います。良いものを安く買えるのが1番ですが、家ば一生の物なので割り切って購入させていただきました。今は今後のアフターメンテナンスなどに期待です。

※出典：  合同会社ラビッツアンケート調査

失敗しないために知っておきたい！ハウスメーカーの選び方

ハウスメーカーを選ぶために、モデルハウスを隅から隅まで見て回るのは非効率ですよね。

まずは資料請求で複数のメーカーを比較するのはお伝えしたとおりです。さらに以下の視点からハウスメーカーを絞り込んでいきましょう。

設計自由度と予算で選ぶ

せっかく注文住宅を建てるなら希望をしっかり反映したいですよね。

ただ、少しでも金額をおさえたいならハウスメーカーが用意している規格商品を選ぶという方法も。

設計自由度と金額のバランスは以下のように考えましょう。

1,000万円台

ローコストメーカーでは本体価格1,000万円台で建てることも可能です。

この価格帯では規格住宅がメインになります。間取り・外観デザインを用意されたバリエーションから選び、カラーセレクトでアレンジを加えます。シンプルな設計ですがだれでも使いやすく設定されているため、こだわりがなければ暮らしやすい家になるでしょう。ハウスメーカーによっては間取りのアレンジも可能です。

2,000万円台

ローコストやミドルグレードのハウスメーカーで自由設計の家が建てられます。

自由設計なら吹き抜けのあるリビングやシューズインクローゼット、パントリーなど人気のプランを取り入れられます。内装・外装はスタンダードですが、上質なキッチンや間接照明など部分的にオプションを採用できるでしょう。

3,000万円台

自由設計に加えて、ワンランクアップの設備や仕様を採用できます。内装なら天然木のフローリングや建具、設備なら太陽光発電システムや全館空調などです。ミドルグレード～ハイグレードのハウスメーカーで建てられて、アフターサービスも期待できます。

4,000万円台以上

トップグレードモデルでゆったりとした家を建てられる金額です。

たとえば坪単価が100万円で45坪の家なら4,500万円。

リビングや玄関だけでなく、後回しになりがちな寝室のインテリアにも力を入れることができます。

木造や鉄骨など、構造で選ぶ

住宅を支える「構造」は、大きく分けると木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つです。

家づくりを設計事務所にお願いする場合は構造も含めて指定できますが、ハウスメーカーに頼む場合はそのメーカーが得意とする構造で建てることになります。

希望が木造ならば多くのメーカーが対応していますが、「鉄骨造」と「鉄筋コンクリート造」は少数派。おのずと絞られてきます。

さらに、同じ木造住宅でも「木造軸組工法」と「ツーバイフォー工法」では特徴が異なります。

軸組工法は柱と梁の骨組みで建物を支える工法で、間取りの自由度が高いことがメリットです。

一方、ツーバイフォー工法は壁全体で建物を支えます。壁が厚く高気密・高断熱性がツーバイフォー工法の売りですが、間取りに制約が出ることが難点です。

構造の違いを理解したうえで対応するハウスメーカーを選べば、満足度の高い家づくりができるでしょう。

住宅性能で選ぶ

耐震性・断熱性・耐風性など重視する性能からハウスメーカーを選ぶのもいい方法です。

イメージが湧かない場合は、どのような暮らしをしたいかを考えます。

「夏は涼しく、冬あたたかい家に住みたい」「きれいな空気環境を保って健康的に暮らしたい」「音に敏感だから静かな家で安心して過ごしたい」など、実はさまざまな希望があるはずです。

それらの希望を実現するために必要なのが「断熱性」や「防音性」などの住宅性能なのです。

アフターサービスや保証で選ぶ

アフターサービスはどのハウスメーカーでもクレームになりやすい分野です。

クレームの内容は「連絡が来ない」「対応してくれない、もしくは遅い」というものがほとんど。

不具合が出るのは仕方がないことですが、できるだけ早く修理を済ませて日常を取り戻したいですよね。アフターの評判が良いメーカーを選べばこのようなストレスを軽減できます。

建物の保証内容や保証期間もよく比べてみましょう。

長期保証を売りにするハウスメーカーが謳う「●年保証」とは、延長をした場合の「最長保証期間」のことです。多くのメーカーでは初期保証を10年としており、指定の有償メンテナンスを実施しなければ保証が延長できない仕組みになっています。

ただ、ローコストメーカーでは保証を最低限にしてムダを省いているからこそ、安い金額で提供できるともいえます。

保証については考え方次第なので、価値観に合うハウスメーカーを選びたいものです。

最後は、担当者の対応が決め手になる

営業担当者はハウスメーカー選びの最重要ポイントです。

検討するメーカーが決まったらモデルハウスへ足を運び、接客を受けてみましょう。

営業担当者とは契約後も長く付き合いが続くため、相性の合う人だと安心です。

「契約するまではいい人だったのに、契約後は態度が変わってしまった」という経験を持つ人もいるため、調子のいいことしか言わない人には要注意です。

できないこと、デメリットも含めて判断材料をきちんと伝えてくれる人なら信用できますね。

複数のハウスメーカーを比較しよう

一生に一度のマイホーム。家づくりのパートナーとなるハウスメーカー選びは複数社を比較することが大切です。

「ここのハウスメーカーは検討できそうかな？」と判断するために一括資料請求を利用しましょう。

一括資料請求では資料だけでなく予算に合わせた間取りをもらえます。

理想や夢ばかりだとしても、しっかり希望を記入したほうが有意義な資料を入手できます。

＞＞ タウンライフでカタログ一括チェック

ハウスメーカーのおすすめランキングは下記記事で詳しく解説しています。

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注文住宅を建てるために必要な費用

注文住宅を建てるためには「土地の取得費用」「建物の建築費用」「諸費用」の3つが必要です。

土地の取得費用

土地を購入するときは以下の費用がかかります。

• 土地代
• 仲介手数料
• 登記費用
• 固定資産税清算金

仲介手数料の上限は法律で定められており、その金額は「物件価格の3％＋6万円＋消費税」です。

たとえば2,000万円（税抜）の土地なら仲介手数料の上限は72万6千円（税込）になります。

また、土地の所有権移転登記を行うためには「登記費用」が必要です。登記費用には登録免許税という税金と、司法書士へ支払う手数料が含まれます。登録免許税は固定資産税評価額の2%が基本ですが、軽減措置を受けられる可能性があります。

さらに固定資産税の清算金も必要です。固定資産税は1月1日時点の土地所有者、つまり売主に課税されています。そのため買主は土地を取得した日から年末までの日割り分を負担するのが通例です。

建物の建築費用

• 本体価格
• 付帯工事費

建物の建築には本体工事と付帯工事それぞれの費用がかかります。

付帯工事とは、地盤改良工事や屋外給排水工事のこと。エアコン工事やインテリア造作、エクステリア工事などが入る場合もあります。

諸費用

• 登記費用
• 住宅ローン諸費用
• 火災保険料
• その他（印紙代や各種申請費用など）

家を新築すると所有権保存登記が必要ですし、住宅ローンを借りれば抵当権設定登記が必要です。

また住宅ローンには保証料や火災保険料、融資手数料などがかかります。

注文住宅のよくある失敗と注意点

近隣トラブルが発生

工事中はどんなに気をつけても騒音や粉じん、工事車両の出入りなどで近隣に迷惑をかけてしまうもの。トラブルを起こさないためには事前の挨拶と工事スケジュールの説明を徹底することが大切です。

口コミでは「建築主が顔も出さず、住宅会社に任せきりにするなんて！」という声も。スムーズな新生活を始めるためにも挨拶周りをしっかり行いましょう。

周辺環境に欠点があった

電車の音が大きい、車の音がうるさいなど気持ちが高ぶっているときは意外と見落としてしまいます。土地を購入する前に早朝・昼間・夜間の状況を確認しておくと安心です。

建築地から駅や学校へ実際に歩き、通勤・通学のシミュレーションをするのもおすすめです。「坂道が多くて大変だな」「遊歩道があって気持ちよく通勤できる」などさまざまな発見があります。

予算をオーバーして家計が苦しくなってしまった

見積もりに納得して契約しても、打ち合わせをするうちに増えてしまうのがオプション金額。

家の満足度が上がっても家計が苦しくなっては生活レベルが下がってしまいます。

最初に予算の上限を決めておきましょう。

大きく値引きしてもらった手前、手直し工事の要望が言えない

数千万円かかる住宅だから、少しでも値引きをしてもらいたいですよね。

ただ、工事の質が落ちることは覚悟しておかなければなりません。

工程を簡略化して人件費を削減する、安い材料に切り替えるなどといったことが起こるからです。

値引きの要求は「ほどほど」がよさそうです。

日当たり・風通しが悪かった

東西南北だけではく、周辺建物との関係でも左右されるのが日当たりや風通しです。

隣と距離が近いなら、天窓の設置や中庭を作ることで改善できる場合があります。

特殊な設計にすると建物の金額はアップしますが、後から変えるのは難しいことなので後悔のないようにしましょう。

建ぺい率の関係で家が狭くなった

「庭や駐車場は必要ないから、土地に対してめいっぱい建物を建てよう」と考えているなら要注意。それぞれの土地には用途地域に応じて「建ぺい率」が定められています。

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。30%から80%までさまざまなので敷地条件を確認することが大切です。

収納が足りない

収納が不足しているとせっかくの新居が散らかってしまうことに。

適切な収納を作るには現状の持ち物を把握することが大切です。その上で使う場所の側に収納を計画するとうまくいきます。ハウスメーカーへ収納の悩みを積極的に伝えるのもおすすめです。

二世帯にしたら生活リズムのズレがストレスに

仲良しの二世帯でも、暮らし始めたらちょっとしたことがストレスになる場合も。

生活音や臭いにはお互い気を付けたいところです。

最近は開放感のある間取りが人気ですが、二世帯の場合はドアで区切ると安心です。

まとめ

トヨタグループの技術力を活かした高性能住宅を提供するトヨタホーム。

「人生をごいっしょに」のキャッチフレーズどおり、長く住み続けられる家に長期保証をプラスして、建てたあとも安心が続きます。

エリアや敷地条件によって建てられる商品に違いがありますが、メインとなる鉄骨ラーメンユニット工法以外にも鉄骨軸組工法や木造などさまざまな商品を展開しています。

坪単価が高いという口コミもあるものの、ほかの鉄骨メーカーが軒並み値上げをしているなかで、トヨタホームのコストパフォーマンスは高いほうだといえるでしょう。

安心がつづく家を建てたいなら、トヨタホームを検討してみてはいかがでしょうか。